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漫画の話など「モジリアーニにお願い」(相澤いくえさん)について

私は、漫画も読む人である。

最近のお気に入りが、「相澤いくえ」さんという方の書く漫画がお気に入りである。

この作品以外は、読み入り切りが、一話あっただけのような気がする。

この人自分の事を、カッパ(この場合、「かっぱ」と書いた方がよいかもしれない。)で書いているので、親近感がわく。

私は、個人的にカッパとカエルが好きである。

グロイカッパは遠慮したい。

だから、芥川氏の「河童」は。好きではない(読んだけどね。)

漫画の内容としては、青春ものである。

設定は、馬鹿でもはいれる美大の3人が主人公

オムニバス形式と云うのだろうか、3人お話がぐるぐると回る。

本吉君

一留年の日本画専攻生、

震災で家族を失う、心の傷は深い。

日本画家としては、すでに有名

子供のころ、絵に没入することができた。

没入できる絵があると語る

それを藤本が持ってくる。

そうして、絵の中に入っていく。

千葉君、

底抜けに明るい。

壁画専攻、後には、ガラス工芸、

ガラスの海を作り注目を浴びる、一皮むけた感じがする。

宮沢賢治の「やまなし」を」三人共作で作る提案をする

「言葉を届ける」という言葉がある。

藤本君、

ネイガテイブ、油絵専攻

「やまなし」の作品中で大判に蟹の絵を書く、この絵を欲しいという人が現れる

「初めて僕の言葉が届いた」と泣く。

無理をすると寝込む

親が大学院に行くのを反対にしている、が反対している父親は実は絵を描いている。

「くだらない線を」という事を父親が云う、藤本自身が、自分の言葉が通じると思う。

そこで、大学院に行きたいと伝える。

千葉と藤本は幼馴染で、近所に住んでいる

千葉と藤本の家庭環境はだいぶ違う

この作品は、多分スクリントーンを張り込んでいない(デジタルで何と言いうのかよくわかりませんが・・)

望月幹也世代としては、スクリントーン無しは、ダイレクト感がある。

で、時々、個人的に言葉が突き刺さる。

詩情あふれるというか、

青春のパトスというか

目的感のあるようなないような・・

何となく、読みたいと思う漫画である。

はっきり言って、男臭くはない。

喧嘩もない

あるのは、思い悩む芸術家の卵の姿

芸術を志せなかった人が此処にいる。

中学のころ、絵描きか、デザインなーになりたかった時期がある。

小学生のころ版画で、龍を作りたくて、龍の絵を探しに図書館に通ったことがある。

四年生の時の担任が、美術専攻だったので、美術を奨励していた。

沢山の龍を模写して、模写して、日本画の墨の濃淡の難しさを知った。

(ませたガキである。)

版画は思ったようにはできなかったが、絵には形式があることが分かった。

日本の龍は爪は、基本3本

中国の龍は爪が3本と5本

日本の龍は、全体を書かない。

中国の龍は、全体を書くが、大体、円に収める。

まつ毛の表現とか面白かった。

そうして、画集を見るのが楽しくなった。

沢山の日本画家の画集を見るんだから、書き方が違うと気が付く。

親が、美術館によく連れて行ってくれたし、タダ券があったので本当によく行った。

名古屋に来た名画展はほとんど行っている。

一時期松坂屋美術館の会員だったので、松坂屋美術館が開館した当時は毎回行っていた。

そうして、絵に没入することを覚えた。

没入と云うか、絵の線を読んでいく、光の線を読む、影を読むという事である。

ムンク展(旧愛知県美術館時代)の時に、叫びの習作がものすごい数あることを見せられて、一枚の叫びでは感じられなかった叫びが聞こえてきた。

これは、ムンクの叫びの絵の叫びが、私に届いた瞬間だった。

絵と、自分が対峙したときに、声が聞こえるのは異常であろうか?

叫びたくなるから叫ぶのではない。

叫ばなくてはならないから叫ぶのである。

神はいない、そう画面からは感じた。

英国で、ある作家の嵐の絵を見ていると、気持ちが入り込んでしまい、立ちすくんだことがある。

空気の重さが伝わってきた瞬間である。

画面が、せりだして、重い嵐の空気が押し寄せて、

波が寄り、巻き上がり、

船が翻弄される。

そんな没入感を思い出させてくれた。

不安を払拭するために、学部を選び、進学した。

そこのは、何となく、足りない感じがしていた。

そこで、大学時代は、ひたすら学問にまい進した、けれど、すさまじいぐらい本を読んだ

暇があれば、本を読んだ。

大体統計立てて読むのは、特定の作家の作品だけで、勉強の方は興味が沸けばなんでもという生活だった。

精神的には荒んでいたので、絵を見に行くのが唯一の救いだった気がする。

日本画に傾倒したのはこの頃で、浮世絵をひたすら見たのもこの時期である。

いい線

これに限るという気がする。

この漫画を読んで何となく、昔の気分を思い出した。

またこの漫画の線がいいのである。

 

 

 

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